フクロタケ

奄美ソーシャルビジネスオフィス合同会社

奄美大島宇検村でフクロタケの試験栽培に成功しました!!

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Paddy Straw Mushroom

フクロタケカット
出典:鹿児島県
出典:鹿児島県 入込客数・入域客数グラフ

フクロタケ試験栽培

奄美ソーシャルビジネスオフィス合同会社では、未活用の地域資源(バガス=サトウキビの搾りかす、糸芭蕉など)も利用しながら、奄美大島ではじめて、世界三大栽培キノコである「フクロタケ」の栽培に成功しました。

フクロタケ試験栽培に成功 南海日日新聞

 

フクロタケとは

  • 稲わらや落ち葉、バナナの偽茎や葉が積み上げられ堆肥状になったような場所で育ちます(草生のキノコ)
  • 高温多湿(25~35度)を好み、低コストで栽培可能で、栽培条件が奄美群島に適しています。収穫サイクルも2~3週間と短いため、フィリピンなどでは小さなコミュニティビジネスにも利用されています。
  • 日本ではフクロタケを商業的に生産しているのは群馬県にある日本ふくろ茸ファームのみ。

フクロタケの事業機会

奄美の観光客の来島数は増加傾向で、観光客は奄美ならではの食材を求め、それに対してプレミアムを支払う意欲も高い。

一方で、奄美群島ではそのような食材は限定的なため、宇検村で東南アジア方式によるフクロタケの実証栽培を行ったところ、試験栽培に成功しました。

国内では都市部を中心に東南アジアやインド、中国・台湾料理店などが主に利用しており、生鮮品が手に入らないためこれらの店舗等では水煮缶詰フクロタケを利用しているが、食感や風味が本来のものと大きく異なり生鮮品に対する潜在的なニーズは高い。

奄美でフクロタケ生鮮品が生産・流通すれば、奄美ならではの新たな特産品や観光資源になれる可能性を秘めています。

フクロタケの試験栽培

フェーズ1試験

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Paddy Straw Mushroom

サンドイッチ法による糸芭蕉等と種菌の植付け
下段ベッドに設置したフクロタケ栽培床

1.フェーズ1事業の目的

奄美地域の気候条件下におけるフクロタケの発生可否および奄美に自生している糸芭蕉の培地としての適性について、初期的な検証を行う。具体的には糸芭蕉の偽茎や葉をチップ化したものに、フクロタケの種菌を植え付けしフクロタケの栽培の可能性を検討した。

2.実施時期・場所

 (1)実施時期
  2025年5月~7月


 (2)実施場所
  宇検村湯湾のふ~ば亭たんかん作業小屋


3.主な協力機関

  九州大学熱帯農学研究センター、日本ふくろたけファーム

4.事業内容

(1) 準備

 6月上旬:名柄の糸芭蕉の伐採、回収。名柄の内山氏の糸芭蕉栽培地における糸芭蕉の伐採・回収及び糸芭蕉のチップ化サンプルづくり


 6月中旬:糸芭蕉の乾燥化及びチッパーを導入したチップ化作業

 6月下旬:乾燥化作業と乾燥した偽茎チップ及び葉チップの鋏による裁断、消石灰による殺菌、培地づくり

7月1日:糸芭蕉の偽茎チップと葉チップ及び村のたい肥・米ぬか・種菌のサンドイッチ法による植菌した栽培床2セットづくり

環境条件

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Paddy Straw Mushroom

(2)環境条件

USBデータロガーの導入が7月15日から、となり、その後のデーターロガーの利用方法が試行錯誤になったこともあってフェーズ1期間中に十分なデータはとれなかった。

データがとれた7月15日から17日までの期間は12時間ごとの記録では室内温度が26.5℃~29.5℃、湿度が74.0%~84%、7月25日から29日の記録では室内温度が26.5℃~30.5℃、湿度が76.5%~92%の範囲内で安定していた。

収穫結果と考察

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Paddy Straw Mushroom

(3)収穫結果

①収穫期間
 7月9日~7月27日(17日間)

②収穫量

 ・総収穫数: 115個

 ・子実体の大きさ:3cm~7cm程度のものが多い

 ・総収穫重量 2.76kg


 ・BE(Biological Efficiency):25%(収穫重量(生重量)/乾燥基質重量x 100)

フェーズ1事業の考察

奄美において糸芭蕉を基質としたフクロタケの栽培は可能であることを示すことができた。

初めての栽培試験であったため最初のフラッシュが起きた7月9日と10日に、フクロタケの収穫のみを行って水分の補給などを行わなかったことが11日以降にフクロタケの出現が大きく減少した要因ではないかと推察している。

1個しか収穫できなかった日を含め9日収穫したが、そのほとんどは最初のフラッシュに集中。

害虫や雑菌の発生はフェーズ1の期間は認められなかった。

BEは想定より低かったが、課題を把握し、改善策を明確にしている。培地の管理が十分でなかったことや栽培床づくりの際に堆肥量や米ぬか量を増やすこと、また保水性の高いものを加えるなど工夫が必要と考えられた。

フェーズ2試験